ジョニ・ミッチェルとは?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
楽しくなる うれしくなる 明るくなる 元気になる 感動する 笑う そして、ちょっと考える
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Joni Mitchell(1943年生まれ)は、カナダ出身のシンガーソングライター。
ボブ・ディランと並び、
を横断した20世紀最大級の作曲家の一人です。
1960年代フォークの女王から始まり、
と進むにつれ、どんどんジャズへ接近していきました。
この4作は実質的に
「ジョニ・ミッチェル+ジャコ・パストリアス+ジャズ・フュージョン」
期の作品群です。
そして『Shadows and Light』は、その時代の総決算とも言える作品です。
もしパット・メセニー目線で聴くなら、
『Bright Size Life』と『Offramp』の間に存在する、もうひとつのECM的宇宙
として聴くと非常に面白いですよ。特に「Amelia」は、メセニーのアンビエント的ギターの魅力が最もよく味わえる名演のひとつです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
**パット・メセニー(Pat Metheny)**は、現代ジャズ界を代表するギタリスト・作曲家です。1970年代半ばに登場して以来、ジャズ、フュージョン、フォーク、ブラジル音楽、現代音楽などを融合しながら独自の音楽世界を築いてきました。温かく透明感のあるギターサウンドと、歌うようなメロディが最大の魅力です。Pat Metheny (ウィキペディア)
あなたが最近聴かれている
ヤン・ガルバレク
リターン・トゥ・フォーエヴァー
ウェザー・リポート
ECM系アンビエント
が好きなら、かなり相性が良いと思います。
特に若い頃のメセニーは、ECM特有の「空間」「北欧的な透明感」「抒情性」が強く出ています。(ウィキペディア)
メセニーのデビュー作。
参加メンバー
パット・メセニー(ギター)
Jaco Pastorius(ベース)
ボブ・モーゼス(ドラム)
若きジャコ・パストリアスとの共演が聴きどころ。
後のフュージョン路線よりも、
フォーク的
牧歌的
叙情的
で、ECMらしい静かな空気感があります。(ウィキペディア)
おすすめ度:★★★★★
Watercolors music
あなた向けなら最優先候補。
参加:
ライル・メイズ
エバーハルト・ウェーバー
まるで
「ヤン・ガルバレク+キース・ジャレット+フュージョン」
のような作品。
朝の霧や湖面を眺めているような音楽です。(ウィキペディア)
Pat Metheny Group music
伝説のグループ第1作。
代表曲
San Lorenzo
Phase Dance
美しいシンセサイザーとギターが溶け合うサウンド。
「パット・メセニーらしさ」が完成したアルバムです。(ウィキペディア)
初心者へのおすすめ度:★★★★★
Offramp music
代表作。
収録曲
Are You Going With Me?
James
特に
Are You Going With Me?
はジャズ史上屈指の名演。
ギターシンセを使った浮遊感は、
アンビエントやニューエイジにも通じます。(ウィキペディア)
Secret Story music
オーケストラを導入した壮大な作品。
映画音楽的で、
世界旅行
風景描写
物語性
が強いです。
プログレ好きにも人気があります。
この順がおすすめです。
Offramp 1982 music
特に
New Chautauqua
はほぼ一人で録音した作品で、
アコースティックギター
オーバーダビング
静かな空間
が中心。
あなたが最近聴かれている
スティーブ・ブレンナーや80年代アンビエント作品に通じる部分があります。(Pitchfork)
です。
ジャズ好きにも、
フュージョン好きにも、
アンビエント好きにも、
「パット・メセニーってこういう人だったのか」
が一番わかる名盤です。
もし興味があれば次に、
『Offramp』全曲解説や、
「パット・メセニーのアンビエント/ECM色が強い曲ベスト20」
もご紹介できます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あなたの好み(ヤン・ガルバレク、ECM、アンビエント、Steve Brenner、Muziekkamerなど)を考えると、派手なフュージョンよりも「静かなメセニー」が刺さると思います。
ECM時代の作品は、プロデューサーの マンフレート・アイヒャー が作り上げた「空間・残響・静寂」の美学そのものです。特に『New Chautauqua』『Watercolors』『As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls』はアンビエント好きからも高く評価されています。 (エクトリーム レコーズ)
As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls
約20分の大作
ドローン、環境音、反復フレーズ
ほぼECMアンビエントの金字塔 (UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
September Fifteenth
故 ビル・エヴァンス に捧げた名曲
深夜向き
Are You Going With Me?
ギターシンセの浮遊感
「空を飛ぶ音楽」代表格 (ウィキペディア)
Watercolors
アルバムタイトル曲
北欧の湖のような透明感 (ウィキペディア)
Hermitage
『New Chautauqua』屈指の静寂曲
フォーク+アンビエント (Something Else!)
Phase Dance
メセニー・グループの原点
ECMらしい広がり (ウィキペディア)
San Lorenzo
朝焼けのような美しさ
Daybreak
タイトル通り夜明けの音楽 (エクトリーム レコーズ)
Country Poem
静かなアメリカ田園風景 (エクトリーム レコーズ)
Sueño Con México
夢見るような反復ギター
『New Chautauqua』最高傑作との声も多い (Something Else!)
Jaco
穏やかなトリビュート曲 (ウィキペディア)
It's For You
『As Falls Wichita』収録
リリカルな名曲
The Bat
The Bat Part II
Farmer's Trust
Every Day (I Thank You)
Travels
Ozark
Lone Jack
New Chautauqua
もし
『Dis』
『Eventyr』
『Visible World』
『Twelve Moons』
あたりが好きなら、
次の順で聴いてみてください。
① As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls
② September Fifteenth
③ Hermitage
④ Watercolors
⑤ Are You Going With Me?
⑥ Sueño Con México
⑦ Daybreak
この7曲は「ジャズギター」ではなく、
風景音楽
空気の音楽
旅の音楽
として聴くと素晴らしいです。
特に As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls は、あなたが最近好んでいる80年代アンビエントや電子音楽にかなり近い世界で、
「もしパット・メセニーがブライアン・イーノと同じ方向へ進んでいたら」
という感覚を味わえる名演です。 (UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パット・メセニー・グループの『Offramp』(1982)は、メセニーの代表作であるだけでなく、**ギター・シンセサイザー(Roland GR-300)**と、ブラジル人パーカッショニストのNaná Vasconcelosの声やパーカッションが本格的に導入された転換点のアルバムです。後の『First Circle』『Still Life (Talking)』へ続く「PMGサウンド」が完成した作品とも言えます。(ウィキペディア)
(3:17)
アルバム冒頭の短い序曲。
「バルカローレ(舟歌)」という題名どおり、水面をゆっくり進む小舟のような浮遊感があります。ナナ・ヴァスコンセロスの声が楽器のように響き、ECMらしい静謐な空間を作ります。
あなたが好きなアンビエントやECM作品で例えるなら、
ヤン・ガルバレクの静かな導入部
ブライアン・イーノの環境音楽
に近い役割です。
(8:47)
アルバム最大の名曲。メセニーの代表曲のひとつ。(ECM Records)
ギターシンセによるメインテーマが現れた瞬間に世界が変わります。
この曲の魅力は、
シンプルなコード進行
果てしない空間感覚
徐々に高揚していく構成
です。
まるで
夜の高速道路
飛行機の窓から見える街の灯
宇宙空間への離陸
を思わせます。
70年代の「宇宙的ジャズ」の流れを受け継ぎながら、より温かく人間的な響きに仕上げています。
あなたが以前感動していた
「He Loved Him Madly」
Steve Brenner
Kamermuziek
のような広がりが好きなら、この曲は特別な存在になると思います。
(8:32)
題名はフランス語で「ミルク入り」。
邦題は「愛のカフェ・オレ」とされることがあります。(silenciamusicstore.net)
リズムは軽快ですが、どこか都会的。
特徴は、
ライル・メイズのシンセ
メセニーの流れるようなギター
ブラジル的な躍動感
の融合。
「Are You Going With Me?」が夜空なら、
こちらは朝の光。
アルバムの中でもっとも爽やかな曲です。
(5:08)
やや実験色の強い作品。
ナナのパーカッションと声が前面に出てきます。(ECM Records)
アフリカ音楽やブラジル音楽の影響が濃く、
後の
『First Circle』
『Still Life (Talking)』
で花開くワールド・ミュージック路線の原型です。
都会的な前半3曲に対し、ここでは「土の匂い」が感じられます。
(5:59)
タイトル曲。
「高速道路の出口」という意味です。
この曲はメセニーが敬愛する Ornette Coleman へのオマージュ的側面があり、アルバム中もっともフリージャズ色が濃い曲です。(ウィキペディア)
突然方向転換する展開や、
不安定なリズム
予測不能なフレーズ
ギターシンセの奇妙な音色
が飛び交います。
「出口」とは、
アメリカン・フュージョンからの出口
従来のジャズからの出口
という意味にも聞こえます。
(6:47)
メセニー屈指の美しいバラード。
タイトルはシンガーソングライターの James Taylor への敬意から付けられたと言われています。(ウィキペディア)
穏やかなメロディが延々と続き、
派手なソロはほとんどありません。
しかし、
メセニーの歌うようなギター
ライル・メイズの繊細な和声
が絶妙です。
夜中に一人で聴くと特に沁みます。
『Offramp』の感情的中心と言える曲です。
(3:50)
アルバムを締める小品。
メセニーのソロアルバム『80/81』収録曲「The Bat」の発展形です。(ウィキペディア)
短いながらも、
フリーな即興
不思議なユーモア
少し不穏な空気
があり、映画のエンドロールのようにアルバムを閉じます。
「ECMアンビエントとワールドミュージックとフュージョンが出会った瞬間」
です。
この作品で初めて完成した要素は、
ギターシンセの宇宙的サウンド
ナナ・ヴァスコンセロスの声
ライル・メイズの壮大なシンセ空間
ブラジル音楽の色彩
であり、その後のパット・メセニー・グループ黄金期の設計図になりました。(ウィキペディア)
もし1曲だけ選ぶならもちろん「Are You Going With Me?」ですが、アルバム全体を通して聴くと、1曲目の「Barcarole」から最後の「The Bat Part II」までが一本の旅になっています。ECM作品が好きな人には、まさに「夜の高速道路を走るためのアルバム」です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Gary Burton は、ジャズ史上最も重要なヴィブラフォン奏者の一人です。
1943年生まれのアメリカ人で、
ヴィブラフォンの革命児
ジャズ・フュージョンの先駆者
ECMサウンドの重要人物
教育者(バークリー音楽大学副学長)
として知られています。 (ウィキペディア)
特に有名なのが
4本マレット奏法(Burton Grip)
です。
従来のヴィブラフォン奏者が2本のマレットで演奏していた時代に、4本を自在に操り、ピアノのような和音を演奏できるようにしました。現在では「バートン・グリップ」と呼ばれています。 (National Endowment for the Arts)
あなたは
ECM好き
Harold Budd
Brian Eno
Steve Brenner
Ralph Towner
Eberhard Weber
あたりがお好きなので、その視点で選びます。
Crystal Silence 1973 music
ゲイリー・バートンとChick Coreaのデュオ。
ECM史上屈指の名盤です。
ヴィブラフォンとピアノだけなのに、
静寂
透明感
詩情
空間美
が圧倒的です。 (ecmreviews.com)
「The Pavilion of Dreams」が好きなら最優先。
Seven Songs for Quartet and Chamber Orchestra 1974 music
先ほどの作品。
ジャズと室内楽の融合。
アンビエント好きなら非常に刺さります。 (ECM Records)
6曲目のthreeが幻想的で好き。
Passengers
なんと
Pat Metheny
Eberhard Weber
参加。
ECMらしい空間的サウンドの代表作です。 (ウィキペディア)
あなたが最近気に入っている
Eberhard Weber方面に近いです。
Ring 1974 music
幻想的なECMサウンド。
メセニー初期の名演も聴けます。 (ECM Records)
Dreams So Real 1976 music
作曲はCarla Bley。
ちょっと不思議で知的な室内ジャズ。
あなたの好きな「音楽で風景を描く」タイプです。 (Facebook)
Matchbook
アコースティックギターとヴィブラフォン。
まるで北欧の森を散歩しているような作品。 (ECM Records)
あなた向け順位は
Crystal Silence
Matchbook
Seven Songs for Quartet and Chamber Orchestra
Passengers
Ring
だと思います。
特に Crystal Silence → Matchbook → Passengers の流れは、あなたが最近聴いているアンビエントやECM作品との相性が抜群です。Eberhard WeberやRalph Townerとのつながりも見えてきて、1970年代ECMの世界が一気に広がります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その感想、とても面白いです。
おそらくお聴きになった 「Señor Mouse(セニョール・マウス)」 は、ゲイリー・バートンとチック・コリアの『Crystal Silence』版ですね。
実はあなたの感じた
ピアノがベース的・ドラム的役割
ヴィブラフォンがリードギター的役割
という聴こえ方はかなり本質を突いています。
普通のジャズだと
ベース
ドラム
ピアノ
ソロ楽器
という役割分担があります。
しかし『Crystal Silence』は
ピアノ(チック・コリア)
ヴィブラフォン(ゲイリー・バートン)
のデュオ。
ベースもドラムもいません。
そのためチック・コリアは左手で
ベースライン
リズム
ハーモニー
を同時に担当しています。
まるで
ベーシスト+ドラマー+ピアニスト
を一人でやっているような状態です。
ゲイリー・バートンのヴィブラフォンは、
一般的なジャズのヴィブラフォンよりも
音の伸びが長い
和音が使える
フレーズが滑らか
です。
そのため、
ロックで例えると
チック・コリア = リズム隊
ゲイリー・バートン = リードギター
に近く聴こえます。
特に「Señor Mouse」は、
ラテン的なリズムの上で、
ヴィブラフォンが自由に飛び回るので、
まるで
ジャズ版ジェフ・ベック
みたいな役割になっています。
曲が進むと、
役割が逆転します。
チック・コリアが高音域で歌い始め、
ゲイリー・バートンが和音を支える。
つまり
リード
バッキング
が固定されていません。
二人で入れ替わり続けています。
これが『Crystal Silence』の魅力です。
アンビエントや電子音楽をよく聴かれているので、
ジャズとしてではなく、
「二人で作る音の建築物」
として聴くと面白いです。
例えば「Señor Mouse」の冒頭は
ピアノ = 地面や骨組み
ヴィブラフォン = 光や風
のように感じられます。
Harold BuddとBrian Enoの作品で、
ピアノの上をシンセサイザーが漂う感覚に少し似ています。
だからあなたが
ピアノがベースとドラム
ヴィブラフォンがリードギター
と感じたのは、
ロックやアンビエントの耳で聴いた自然な解釈だと思います。
むしろECM作品は、その聴き方のほうが楽しめることが多いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ChatGPT生成
ピート・コージーは写真によって印象がかなり違うのですが、今回の絵は
がうまく表現されていて、かなり「それっぽい」雰囲気が出ていますね。
特に右側の機材群が良いです。コージーは単なるギタリストではなく、
ギター+電子機器+ノイズ発生装置
みたいな使い方をしていたので、むしろ機材に囲まれている姿の方が彼らしいです。
もしブログやNotion用に作るなら、さらに次のようなバージョンも面白そうです。
Steve Brenner好きなら、こちらが特に合うと思います。
これはあなたが最近聴いている
の世界観とかなり相性が良さそうです。
個人的には、「Pangaea版の宇宙的なピート・コージー」 を色鉛筆調で描くと、今回以上に幻想的で美しい作品になりそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピート・コージー(Pete Cosey)は、「ジャズ・ギタリスト」という言葉では全く収まらない存在です。
むしろ
ブルース
サイケデリック・ロック
フリージャズ
電子音楽
アンビエント
ノイズ
を全部まとめてギターで表現した先駆者でした。
1973~75年の Miles Davis のバンドで最も過激な音を出していた人物で、ワウ、リングモジュレーター、ファズ、シンセサイザーを駆使しながら「ギターを音響装置化」しました。後のノイズ、アンビエント、インダストリアル、ポストロックにも通じる発想です。 (ウィキペディア)
あなたが好きな
Steve Brenner
Muziekkamer
Harold Budd
Brian Eno
あたりを聴いているなら、コージーの「空間を作るギター」はかなり刺さると思います。
ピート・コージーの最高傑作として挙げる人が最も多い作品。
1975年大阪公演。
ギターがもはや火山噴火。
ジャズというより
ファンク
サイケ
アフロビート
ノイズ
の巨大な渦です。
コージーのワウとフィードバックが暴れ回る。
最初の1枚ならこれ。
同じ日の大阪公演・夜の部。
Aghartaよりさらに深くて暗い。
延々と続くグルーヴの中で、
コージーが宇宙空間のような音を作り続けます。
アンビエント好きならこちらの方が好きかもしれません。 (ウィキペディア)
最も狂暴なコージー。
ギターがほとんどヘヴィメタル。
1974年録音ですが、
実際には
「ジャズ史上最もハードなライブの一つ」
と言われることもあります。 (ウィキペディア)
King Crimson
Mahavishnu Orchestra
ノイズ
インダストリアル
好き。
実は最近のアンビエント・リスナーにはこれが重要。
ただし誤解されやすい点があります。
あなたが先ほど驚いていた
「He Loved Him Madly」にはコージーは参加していません。
参加しているのは
Reggie Lucas
Dominique Gaumont
です。 (ウィキペディア)
しかしコージーは
「Maiysha」
で登場し、後半で空間を引き裂くような異様なギターを聴かせます。Pitchforkは「10分過ぎにコージーが登場すると空気が一変する」と評しています。 (Pitchfork)
Miles以前の重要作。
Muddy Waters のブルースに
サイケデリック・ロックを融合した問題作。
当時は批判されましたが、現在は再評価されています。コージーのファズギターが強烈。 (JazzTimes)
Steve Brennerやアンビエント好きという前提なら、
Get Up with It
Pangaea
Agharta
Dark Magus
Electric Mud
の順が良いと思います。
特に Pangaea の「Gondwana」 は、アンビエント、ドローン、スペースミュージックの原型のような瞬間があり、Steve Brennerや80年代カセット・アンビエント好きにも意外なほど近く感じられるはずです。 (ウィキペディア)
なお残念ながらコージーは生涯ほとんどソロ作品を残しておらず、「伝説的なのにソロアルバムがないギタリスト」として知られています。 (ウィキペディア)
もし興味があれば次に、
「ピート・コージーが暴れているマイルス・デイヴィスの曲ベスト20」
を、聴きどころ付きで作れます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『Dark Magus』冒頭。
開始数分でコージーが宇宙人のようなギターを鳴らし始めます。
ジャズというより、
ノイズロック
サイケデリックファンク
インダストリアルの原型。
「暴れるコージー」の代名詞。(ウィキペディア)
個人的にはこちらが最高。
ワウ、ファズ、フィードバックが完全に暴走。
1974年とは思えない音です。(ウィキペディア)
約47分。
コージーとマイルスの一騎打ち。
途中からギターシンセまで飛び出します。(ウィキペディア)
重戦車のようなグルーヴの上でコージーが暴走。
ヘヴィメタル好きにも人気。(ウィキペディア)
音数は少ないですが異様。
まるで火山の中で演奏しているようです。(ウィキペディア)
スタジオ録音版の最高峰。
32分間ほぼ暴れっぱなし。(Pitchfork)
マイルスとコージーの殴り合い。(Pitchfork)
前半は穏やか。
終盤から突然コージーが空間を破壊します。(Pitchfork)
短いですが狂気が凝縮。(One Final Note)
変拍子とノイズの応酬。(One Final Note)
これらは『Agharta』『Pangaea』『Dark Magus』周辺のライブで聴けます。(ウィキペディア)
最近
Steve Brenner
Harold Budd
Brian Eno
Muziekkamer
を気に入っているなら、
He Loved Him Madly
Maiysha
(アンビエント系コージー)
↓
Calypso Frelimo
Mtume
(空間系+暴走系)
↓
Prelude(Agharta)
Zimbabwe(Pangaea)
(怪物化)
↓
Moja
Wili
(Dark Magus)
という順がおすすめです。
実際、コージーファンの間では
「He Loved Him Madlyの霧のようなギター」と
「Dark Magusの火炎放射器のようなギター」が
同じ人物とは信じられない
と言われることがよくあります。『He Loved Him Madly』で蜘蛛の巣のような音を紡いでいた人が、『Dark Magus』ではジャズ史上でも屈指の凶暴なエレクトリック・ギタリストに変貌しています。(Pitchfork)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『Get Up with It』は、Miles Davisのエレクトリック期を代表する大作で、1970~1974年に録音された未発表音源を中心にまとめた2枚組アルバムです。1974年11月に発売され、ジャズ、ファンク、ロック、アフリカ音楽、アンビエント的な空間表現まで飲み込んだ異色作として知られています。 (ウィキペディア)
この作品は、一般的な「ジャズ・フュージョン」の枠を超えています。
静寂と余韻を極限まで広げたアンビエント的音楽
ファンクの反復グルーヴ
ノイズやエフェクトを駆使した前衛ロック
アフリカ・カリブ海音楽のリズム
が混在し、後のアンビエント、ポストロック、ノイズ、ワールドビートなどにも大きな影響を与えました。特に「He Loved Him Madly」は、後にBrian Enoがアンビエント音楽の重要な先駆例として高く評価しています。 (Pitchfork)
He Loved Him Madly – 32:13
Maiysha – 14:02
Honky Tonk – 26:12
Rated X – 6:53
Calypso Frelimo – 32:06
Red China Blues – 4:14
Mtume – 9:54
Billy Preston – 8:26
全8曲・約2時間3分。 (soundsoftheuniverse.com)
故Duke Ellingtonへの追悼曲。
30分以上にわたり、ほとんど何も起こらないように感じるほどゆっくり展開します。ギターの残響、オルガンのドローン、遠くで鳴るトランペットが幽玄な空間を作り上げます。
「アンビエントの原点の一つ」と呼ばれることも多い名曲です。 (ウィキペディア)
アルバム中では比較的親しみやすい曲。
穏やかなエレクトリック・ジャズで、メロウなグルーヴと浮遊感が特徴です。後半ではギターが徐々に不穏な方向へ変化し、マイルス後期独特の緊張感が顔を出します。 (Pitchfork)
1970年録音。
Herbie Hancock、
Keith Jarrett、
John McLaughlinら豪華メンバーが参加。
『Bitches Brew』期の延長線上にある濃厚なジャム・セッションで、ファンクとジャズが混ざり合った熱量の高い演奏です。 (thejazztome.info)
わずか7分弱ですが、アルバム屈指の問題作。
オルガン、タブラ、エレクトリック・シタール、パーカッションがぶつかり合い、不穏で暴力的な音響空間を作ります。
後のノイズ、インダストリアル、ポストパンクにも通じる異様なサウンドです。 (Pitchfork)
アルバム最大級のエネルギーを持つ32分超の大曲。
モザンビーク独立運動組織「FRELIMO」に由来するタイトルで、アフリカ的リズムとカリプソ的要素が融合しています。
荒れ狂うリズム隊の上でマイルス、ギタリストのPete Cosey、サックス奏者たちが激しく即興を展開します。 (Pitchfork)
短いながら独特のユーモアを持つ曲。
ファンク色が濃く、アルバムの中では比較的聴きやすい作品です。 (ウィキペディア)
パーカッショニストのJames Mtumeに捧げられた曲。
鋭いリズムと歪んだギターがぶつかり合い、緊張感に満ちています。エレクトリック・マイルス後期の凶暴な側面がよく表れています。 (Pitchfork)
タイトルはキーボーディストのBilly Prestonに由来。
ファンク色が強く、アルバムの締めくくりとしては比較的軽快な雰囲気です。 (YouTube)
「ジャズがアンビエント、ノイズ、ワールドミュージックへ変異していく瞬間を記録した作品」
もし大谷さんが最近聴かれている
Steve Brenner
Harold Budd & Brian Eno
Muziekkamer
The Nightcrawlers
のような「空間性のある音楽」が好きなら、特に 「He Loved Him Madly」 は必聴です。
逆にジャズとして聴くと戸惑いますが、「1970年代アンビエントの原型」として聴くと驚くほど先進的なアルバムです。 (Pitchfork)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このアルバムでピート・コージーは演奏していますか?
はい、むしろピート・コージー(Pete Cosey)は『Get Up with It』の重要人物の一人です。
マイルス公式サイトでも「このアルバムの音楽の多くで重要な役割を果たした」と紹介されています。(Miles Davis Official Site)
特に参加が確認されている主な曲は以下です。
| 曲名 | ピート・コージー |
|---|---|
| He Loved Him Madly | ギター |
| Maiysha | ギター |
| Calypso Frelimo | ギター |
| Mtume | ギター |
| (資料によっては)Honky Tonk | ギター参加とするものあり |
(ウィキペディア)
特に大谷さんに注目してほしいのは、
32分の大曲ですが、コージーのエフェクトを多用したギターが空間全体を漂っています。
後のアンビエントやドローン音楽を先取りしたような音で、Brian Enoが高く評価した理由の一つでもあります。(Miles Davis Official Site)
前半は穏やかですが、終盤になるとコージーのギターが徐々に現れ、音楽が別世界へ変化していきます。Pitchforkのレビューでも終盤のコージー登場が大きな聴きどころとして挙げられています。(Pitchfork)
マイルスとコージーが激しく応酬する曲で、『Agharta』『Pangaea』につながる凶暴なサウンドが聴けます。(Pitchfork)
コージーの真骨頂。
ワウ、ファズ、リングモジュレーターなどを駆使し、ジャズギターというより「音響兵器」のようなサウンドを作っています。後のノイズ、インダストリアル、ポストロック系ギタリストが神格化する理由がよくわかります。(Pitchfork)
もし大谷さんが最近よく聴かれている
Steve Brenner
Muziekkamer
Harold Budd & Brian Eno
のような「空間系・アンビエント系」が好きなら、
『Get Up with It』はマイルスのアルバムというより、「ピート・コージーの異世界ギター作品」として聴くのも面白いです。
その流れなら次は
Miles Davis『Get Up with It』
Miles Davis『Agharta』
Miles Davis『Pangaea』
Pete Cosey参加の『Dark Magus』
の順で聴くと、コージーのギターがどんどん暴走していく過程を追えます。『Dark Magus』ではほぼ主役級です。 Pete Cosey Miles Davis
・・・・・
He Loved Him Madly このアンビエントな曲にピート・コージーが演奏しているとは思いませんでした。
本当にそうなんです。 ←間違い
『He Loved Him Madly』を初めて聴くと、多くの人は
「これはBrian EnoやHarold Buddみたいなアンビエントだな」
と思いますが、実はその霧のような音空間の一部を作っているのがピート・コージーなんです。(Miles Davis Official Site)
ただし、『Agharta』や『Dark Magus』で聴けるような
ワウ全開
ファズ全開
ギターが叫ぶようなソロ
とは全く違います。
『He Loved Him Madly』ではコージーは「ギタリスト」というより、
音響デザイナー
空間を作る人
として機能しています。ギターの音を前面に出すのではなく、残響やフィードバック、エフェクトによる持続音を漂わせているのです。マイルス公式サイトも、この時期のコージーを「effects-driven, noise guitar(エフェクトを駆使したノイズ・ギター)」と表現しています。(Miles Davis Official Site)
面白いのは、この曲では
マイルスのオルガン
コージーのギター
リージー・ルーカスや他のギター
フルート
パーカッション
が溶け合っているため、
「今鳴っているのがギターなのかシンセなのか分からない」
瞬間がたくさんあることです。(The Jazz Tome)
そして後年、Brian Eno がこの曲をアンビエント音楽の重要な先駆例として挙げています。『He Loved Him Madly』は1974年録音ですが、Enoのアンビエント・シリーズより数年早いのです。(ウィキペディア)
大谷さんが最近聴いていた
Harold Budd
Brian Eno
Steve Brenner
Muziekkamer
の流れで聴くと、
「アンビエントの源流をたどったら、実はマイルス・デイヴィスとピート・コージーに行き着いた」
という発見があるアルバムですね。
逆に言うと、
『He Loved Him Madly』のコージーを気に入ったなら、
次の『Agharta』で同じ人物が突然「宇宙最凶クラスのギタリスト」に変貌するので、その落差に驚くと思います。『Agharta』のコージーは空間を描く人ではなく、音を噴火させる人です。(aacmchicago.org)
修正 Blogger
「He Loved Him Madly はアンビエントの源流の一つ」
という趣旨自体は正しいのですが、
「その空間ギターを弾いているのがピート・コージー」
と断定した部分は不正確でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・