《async - immersion アシンク・イマージョン 》へ向かう坂本龍一入門
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携帯で
「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO」
そんなつもりで、今回はイベントの予習をすることにした。
この二人を知ると、《async - immersion》がかなり理解しやすくなります。
高谷史郎とは?
高谷史郎(たかたに・しろう、1963年生まれ)は、映像・光・音・空間などを組み合わせるメディア・アーティストです。
1984年から、京都を拠点とするアーティスト集団**ダムタイプ(Dumb Type)**に参加。映像、照明、グラフィック、舞台装置などを総合的に扱い、パフォーマンスやインスタレーションを制作してきました。(京都外国語大学)
坂本龍一との関係もかなり深く、1999年のオペラ《LIFE》の映像ディレクションをはじめ、《LIFE - fluid, invisible, inaudible...》《IS YOUR TIME》《TIME》など、長年にわたって共同制作しています。(NTT ICC)
今回の《async - immersion》で担当するのは、簡単に言えば**「視覚と空間」**です。
ただし、「坂本龍一の音楽に合う映像をつける人」と考えると少し違います。
《async - immersion》では、高谷の映像は音楽と完全には同期しません。音と映像がそれぞれ独立して進み、ときどき偶然に呼応する。その関係そのものが「async=非同期」という作品の重要な部分です。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
ZAKとは?
ZAK(ザック)は、日本の音響エンジニア/サウンド・エンジニア/音響ディレクターです。
今回の作品では、ZAKが立体音響を担当しています。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
ここも「アルバムをいいスピーカーで鳴らす」という程度ではありません。
たとえば2023年の京都版《async - immersion》では、広大な地下空間に35台のスピーカーが配置されました。つまり、音楽を「前から聴く」のではなく、音を空間のいろいろな場所に配置するわけです。(RME Audio JP)
雨音があちらから聞こえる。
別の音が背後に現れる。
低い響きが空間を満たす。
歩くと音の聞こえ方が変わる。
こうして『async』を、通常のステレオ録音とは異なる**「中に入れる音楽」**へ作り替える役割を担います。
3人の役割で考えると、とても分かりやすいです
坂本龍一 → 音楽・思想
『async』という音の世界を作る。
高谷史郎 → 映像・視覚・空間
その世界を「見ることのできる空間」へ広げる。
ZAK → 音響・立体化
『async』の音をスピーカーから再生するだけでなく、空間の中に配置する。
そして観客がその中に入る。
つまり、
坂本龍一『async』
↓
音を空間へ ―― ZAK映像を空間へ ―― 高谷史郎
↓
観客自身がその中に入る= 《async - immersion》
という構造だと考えるとよいでしょう。
しかもこれは坂本龍一が考えていた**「設置音楽」――音を時間に沿って聴かせるだけではなく、空間の中に「置く」**という発想と直結しています。公式も《async - immersion》を「asyncシリーズの集大成」と位置づけています。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
今回の予習という目的なら、高谷史郎についてはダムタイプと坂本龍一との関係をもう少し知っておく価値があります。一方、ZAKについては「なぜ音響エンジニアが作品の作者級に重要なのか」を知ると、《async - immersion》を見るポイントが一気にはっきりします。
あります。今回の目的が**《async - immersion》を見る前に「高谷史郎がどんな映像・空間を作る人なのか」を知ること**なら、作品を網羅するより、まず次の3方向を見るのがおすすめです。
まず見るなら、この3つ
①《ST/LL》— 高谷史郎らしさが一番わかりやすい
高谷史郎の代表的なパフォーマンス作品です。静止、光、映像、身体、音、時間を非常にゆっくり扱います。新国立劇場も《ST/LL》を、映像・照明・グラフィック・舞台装置を駆使した作品として紹介しています。(国立劇場)
特に面白いのが、**水滴そのものを映像のピクセルのように使う《ST\LL for the 3D Water Matrix》**です。900個のコンピューター制御バルブによって、水滴で立体的な映像を作ります。(Epidemic)
《ST\LL – 3D Water Matrix》映像を見る
これは最初にぜひ見てください。**「映像をスクリーンの中だけに閉じ込めず、現実の空間そのものにする」**という高谷の感覚が分かりやすいです。
② ダムタイプ《2020》— 高谷史郎が集団で何をしているのか
高谷を理解するには、個人作品だけでなくダムタイプを見ることが重要です。
ダムタイプは映像、音響、照明、身体、テキスト、コンピューターなどを統合するアーティスト集団で、高谷は1984年から参加しています。(NTT ICC)
公式作品ページには《2020》の大量の展示・公演写真に加えて、約5分の映像も掲載されています。(ダムタイプ)
《async - immersion》の予習としては、かなり重要です。「音楽を聴く/映像を見る」という区別が崩れて、光・音・映像・身体・空間をまとめて体験する方向が見えてきます。
③ 高谷史郎本人が語る映像
作品だけ見て「これは何なんだ?」となったら、こちらが非常に役立ちます。
2024年のインタビューで、高谷本人がダムタイプの制作の歴史について語っています。
さらに見ておきたい公式アーカイブ
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の高谷史郎ページは、作品図鑑として非常に使いやすいです。
ここには、
《optical flat》(2000)
《LIFE - fluid, invisible, inaudible...》(2007)
《LIFE–WELL》(2013)
《Toposcan / Ireland 2013》(2013)
《IS YOUR TIME》(2017)
《Piano 20110311》(2018/23)
などがあります。(NTT ICC)
特に今回なら、《LIFE - fluid, invisible, inaudible...》と《IS YOUR TIME》は要注目です。どちらも坂本龍一との関係につながるからです。
そして、ダムタイプの公式サイトも作品写真が豊富です。
たとえば《Voyage》にも高谷が制作メンバーとして参加しています。(ダムタイプ)
今回の予習なら、この順番がいいです
《ST/LL》の映像 → ダムタイプ《2020》→ 高谷史郎インタビュー → 坂本龍一との《LIFE》《IS YOUR TIME》
この順番なら、高谷史郎を単なる**「坂本龍一作品の映像担当者」**としてではなく、
「音・映像・光・物質・時間を使って、空間そのものを作品化する人」
として捉えられると思います。
そして、そこまで分かってから《async - immersion》を見ると、
「なぜ『async』に高谷史郎なのか?」
がかなり見えてきます。次は特に重要な坂本龍一+高谷史郎《LIFE - fluid, invisible, inaudible...》を、実際に見られる映像を含めて解説すると、今回のイベントへきれいにつながります。
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ZAK(ザック) の作品がわかるサイトを教えてください
あります。ただ、高谷史郎と違って、ZAKは「自分名義の作品を見る」というより、ZAKが録音・ミックス・PA・立体音響を手がけた作品を“聴く”ことで仕事が分かる人です。
今回の《async - immersion》の予習なら、次のサイトが特に役立ちます。
① まず読むなら:AMBIENT KYOTO「ZAKインタビュー」
AMBIENT KYOTO「レコーディング・エンジニア ZAKさん インタビュー」
これが今回の目的には最重要です。
ZAK本人が、ブライアン・イーノとの仕事やアンビエント、空間と音について語っています。1989年にはイーノとフィールドレコーディングを行った経験も語られています。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
《async - immersion》を見る前なら、まずここをおすすめします。
② ZAKの「立体音響」の考え方が分かるインタビュー
OLLO Audio「サウンド・エンジニア ZAK インタビュー」
これはかなり面白いです。
ZAKは1989年の時点ですでに、演劇で地上4ch+天井4ch=8chの音響を行っていたと語っています。
さらに、
スピーカーが増えたら何ができるのか
空間のどこに音を配置するのか
身体全体で感じられる音を作る
という考え方について具体的に話しています。(アーベンドロート)
つまり、《async - immersion》でZAKがやっていることを理解するには、非常にいいインタビューです。
③ 実際に「ZAKの音」を聴くならフィッシュマンズ
ここは重要です。
ZAKは1991年からフィッシュマンズのライブPAに参加し、1993年からレコーディングにも深く関わるようになりました。公式バイオグラフィーでもその経緯が確認できます。(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
特におすすめなのが、
フィッシュマンズ『空中キャンプ』(1996)
そして
フィッシュマンズ『宇宙 日本 世田谷』(1997)
です。
『空中キャンプ』ではZAKがプロデューサー/ミキサーとしてクレジットされています。(MusicBrainz)
フィッシュマンズ公式・Universal Music Japan
ここで注目してほしいのは、単に「いい音」かどうかではありません。
音と音の間にどれだけ空間があるか。
声がどのくらいの距離に感じられるか。
残響がどこまで広がるか。
低音が「音」というより空間として感じられないか。
ここを意識するとZAKの仕事が見えてきます。
④ ZAKの仕事をまとめて聴けるプレイリスト
検索すると、Spotifyにそのものズバリの
「Mixed by ZAK エンジニア ZAKの仕事 - Works of acclaimed engineer/producer ZAK」
というプレイリストがあります。坂本龍一、フィッシュマンズ、Buffalo Daughter、長谷川白紙、山崎まさよしなど、ZAKが関わった音源を横断して聴けます。
Spotify「Mixed by ZAK エンジニア ZAKの仕事」
「ZAKって結局どんな音を作る人?」を知るには、これはかなり便利です。
⑤ ZAKの仕事の広さが分かるDOMMUNE
DOMMUNE「FISHMANS AR LIVE / ZAKプロフィール」
ここを見ると、ZAKの活動範囲の異常な広さが分かります。
坂本龍一、Brian Eno、Alva Noto、Tim Hecker、Oneohtrix Point Never、フィッシュマンズ、Buffalo Daughter、OOIOO、青葉市子、長谷川白紙などの録音・ミックス・ライブ・インスタレーションに関わっています。
さらに、映画、現代美術、演劇、パフォーマンス、立体音響まで扱っています。(ドミューン)
今回の予習としてなら、全部追う必要はありません。
① AMBIENT KYOTOのZAKインタビュー
→ ② 立体音響インタビュー
→ ③ フィッシュマンズ『空中キャンプ』または『宇宙 日本 世田谷』をヘッドホンで聴く
この3つで十分面白いと思います。
そして重要なのは、ZAKを「坂本龍一の音を再生する技術者」と考えないことです。
《async - immersion》公式も、この作品を「坂本龍一の『async』+高谷史郎による映像+ZAKによる立体音響」によって構成された作品と明記しています。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
ですから今回、
坂本龍一=音楽をつくる
高谷史郎=見る空間をつくる
ZAK=聴く空間をつくる
と捉えると、かなり分かりやすいです。
特にフィッシュマンズの**《LONG SEASON》**は、ZAKを知る入口として面白いので、次に「ZAKを知るために聴くべき5作品」を選ぶなら、そこから始めるのがおすすめです。
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プロジェクト Notion
〇きっかけ ChatGPT
「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO」
イベントの開催を知る。
中心となるのは、坂本龍一の2017年のアルバム**『async』**を、高谷史郎の映像とZAKの立体音響によって、**空間そのものに拡張した作品《async - immersion》**です。2023年のAMBIENT KYOTOで発表された作品を、東京では麻布台ヒルズギャラリー全体を使って体験します。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
開催情報
会場は 麻布台ヒルズ ギャラリー。2026年8月28日(金)〜10月25日(日)まで、会期中無休です。つまり今日9月2日の時点では、始まったばかりです。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
平日は10:00〜19:00、土日祝は10:00〜20:00で、最終入館は閉館30分前。9月11日だけ18:00閉館です。(AMBIENT KYOTO - TOKYO)
料金は大人で、平日前売2,200円/当日2,500円、土日祝前売2,500円/当日2,800円。前売券は来場日の前日まで購入できます。(J-WAVE 81.3 FM RADIO)
入場は10:00〜11:00、11:00〜12:00……というような時間帯指定制になっています。(e-tix)
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2026/9/4 6:00~
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人物・団体DB 坂本龍一 >
《async - immersion》をより深く体験するために Notion
電子音楽 → YMO → ポップ/ワールドミュージック → 映画音楽 → ピアノ/クラシカル → 環境音・アンビエント → 音と空間そのもの
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展示を見る前に聴きたい坂本龍一 10枚
・・『async』2017
・・『12』2023
# 私ならこの順番で予習します
今回の展示が目的なら、全キャリアを年代順に聴くより、
**①『1996』↓②『out of noise』↓③★『async』↓④★『12』↓⑤《async - immersion》を体験**
という順番がおすすめです。
・2枚しか★ついていません
おっしゃる通りです。最初の回答では「★の3枚」と書きながら、実際には ★8『async』と★10『12』の2枚しか★を付けていませんでした。私の表記ミスです。
そして、その後の話を踏まえると、今回の目的――《async - immersion》を見る前に坂本龍一を知る――に対する★3枚は、次の組み合わせにするのが一番よいと思います。
★ 『1996』 — 「作曲家・坂本龍一」を知る。美しい旋律を書く人だったことを体験する。
★ 『out of noise - R』 — 「音楽」から「音そのもの」へ向かっていく重要な転換点。
★ 『async』 — 今回の展示に直結する最重要アルバム。《async - immersion》の基盤。
この3枚を順番に聴くと、
旋律 → 環境・ノイズ → 音・空間・沈黙
という変化がかなり鮮明に分かります。
『12』も非常に重要ですが、これは《async - immersion》の先を見る作品として位置づけたいです。
つまり、
『1996』
↓
★『out of noise - R』
↓
★★★『async』
↓
《async - immersion》を体験
↓
『12』
という流れです。
そして、坂本龍一という人物の出発点から知りたいのであれば、『千のナイフ』『B-2 UNIT』『音楽図鑑』などを前に加える。この二段構えにすると、今回の予習としてかなり整理された聴き方になります。
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リゲインのCM曲の入っているアルバムは?
はい。おそらく思い浮かべているのは、坂本龍一本人も出演した**三共「リゲインEB錠」のCM曲「energy flow」**ですね。(ワーナーミュージック・ジャパン)
これは少し収録関係が特殊です。
**「energy flow」**は、もともと1999年のシングル 『ウラBTTB』 に収録されました。『ウラBTTB』には次の3曲が入っています。(Billboard JAPAN)
energy flow ← リゲインEB錠 CM曲
put your hands up (piano version)
鉄道員 (piano version)
そして、現在アルバムとして聴くなら、**『BTTB -20th Anniversary Edition-』**にも「energy flow」が収録されています。ワーナーミュージックも、この20周年盤への収録を公式に案内しています。(ワーナーミュージック・ジャパン)
これは今回の坂本龍一予習でも重要です。
先ほど私が挙げた**『1996』と『out of noise』の間**に、
『BTTB』
→「energy flow」
→『out of noise』
→『async』
という流れを入れると、かなり面白くなります。
「energy flow」は、誰もが口ずさめそうな美しい旋律を書く坂本龍一を象徴する作品の一つ。それを知ってから、旋律がどんどん希薄になっていく『out of noise』『async』へ進むと、変化の大きさが実感できます。
ですから今回の予習リストには、**『BTTB -20th Anniversary Edition-』も入れる価値があります。**むしろ「energy flowを知っている」という入口があるなら、ぜひ聴いておきたい一枚です。
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