2026年6月3日水曜日

The Moon and the Melodies

 The Moon and the Melodies

music



きっかけ

Taking Tiger Mountain (By Strategy) をamazonで聴いて、次に紹介された。


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ChatGPT解説

The Moon and the Melodies(1986)

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これは、Cocteau Twins と Harold Budd の共作アルバムです。

1986年に発売されましたが、実は「Cocteau Twins名義」ではなく、

  • ハロルド・バッド

  • Elizabeth Fraser

  • Robin Guthrie

  • Simon Raymonde

の個人名でクレジットされています。もともとは異ジャンルの音楽家を組み合わせる企画から生まれた作品でした。(ウィキペディア)


GP式ひとことで言うと

「コクトー・ツインズの夢の海に、ハロルド・バッドのピアノの霧が降りたアルバム」

です。

コクトー・ツインズ側

  • 浮遊するギター

  • 天使のような声

  • ドリームポップ

ハロルド・バッド側

  • 残響だらけのピアノ

  • 静寂

  • アンビエント

この二つが完全に溶け合っています。アンビエントとドリームポップの境界線が消えてしまったような作品です。(ウィキペディア)


GP式料理たとえ

以前GPが話した

「5倍のお湯で伸ばしたお吸い物」

という表現がありますね。

このアルバムはむしろ

「極上の出汁で作った薄味のスープ」

です。

味は薄い。

でも香りがどこまでも続く。

ユーザーさんが好きな

  • ララージ

  • イーノ

  • Fripp & Eno

  • Eventide

あたりが好きならかなり刺さる作品です。


曲ごとの解説

1. Sea, Swallow Me

アルバム唯一の「名曲」と言われることが多い曲。

エリザベス・フレイザーの歌が全面に出ています。

コクトー・ツインズらしさが最も強い。後年のファン人気も非常に高いです。(Eric Roosendaal)

2. Memory Gongs

霧。

ひたすら霧。

音楽というより風景。

夜明け前の湖。


3. Why Do You Love Me?

アンビエントとポップの中間。

静かながら親しみやすい。


4. Eyes Are Mosaics

幻想的な歌入り。

歌詞を聴くというより声そのものを聴く曲。


5. She Will Destroy You

少し暗い。

サックスが入り始めてジャズ的な気配もあります。(ウィキペディア)


6. The Ghost Has No Home

アルバムの核心。

幽霊が漂うような音。

まさにアンビエント。


7. Bloody and Blunt

短いインスト。

夢の断片。


8. Ooze Out and Away, Onehow

静かに消えていくエンディング。

映画のエンドロールのよう。


このアルバムが好きなら

ハロルド・バッド作品なら

  • The Pearl

  • Lovely Thunder

コクトー・ツインズなら

  • Victorialand

  • Blue Bell Knoll

がおすすめです。特に『Victorialand』は兄弟アルバムのような関係です。(FLOOD)


Notion DB登録用

ユーザーさんの「音のないラジオ」向けならこんな感じがおすすめです。

基本情報

  • アルバム名:The Moon and the Melodies

  • アーティスト:Harold Budd / Elizabeth Fraser / Robin Guthrie / Simon Raymonde

  • 発表年:1986

  • 国:

    • アメリカ(Harold Budd)

    • イギリス(Cocteau Twins)

  • エリア:

    • 北アメリカ

    • ヨーロッパ

  • タイプ:スタジオアルバム

ジャンル

  • アンビエント

  • ドリームポップ

  • エセリアル・ウェーブ

  • アンビエント・ポップ

音の特徴

  • 残響の長いピアノ

  • 霞んだギター

  • 天使的ボーカル

  • 静かなサックス

  • 浮遊感

雰囲気タグ

  • 月夜

  • 幽玄

  • 水辺

  • 夜明け

  • 静寂

  • 瞑想

  • 透明感

GP式音楽構造分析

音の特徴

  • ピアノの余韻

  • ギターのドローン

  • 非言語的ボーカル

リズム

  • ほぼ消失

空間

  • 非常に広い

温度

  • やや冷たい

明暗

  • 暗70:明30

近い作品

  • Ambient 2: The Plateaux of Mirror

  • The Pearl

  • Victorialand

  • No Pussyfooting

GP評価メモ

月明かりの海を漂うような作品。
コクトー・ツインズの幻想性とハロルド・バッドの静寂が完全に融合した、アンビエント・ドリームポップの名盤。
「聴く」というより「浸る」アルバム。




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ハロルド・バッド

 ハロルド・バッド



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No Pussyfooting ブライアン・イーノ ロバート・フリップ

 No Pussyfooting

ブライアン・イーノ ロバート・フリップ

music 




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ChatGPT

『(No Pussyfooting)』とは?

Brian Eno と Robert Fripp が1973年に発表した歴史的な実験作品です。

当時はまだ「アンビエント」という言葉すら存在していませんでしたが、後のアンビエント、ドローン、環境音楽、ポストロック、電子音楽に大きな影響を与えた作品として知られています。(ウィキペディア)

GPさんが最近聴いている

  • 『Here Come The Warm Jets』

  • 『Taking Tiger Mountain』

  • 『Evening Star』

  • 『The Equatorial Stars』

を理解するうえでも重要な原点です。


なぜ重要なのか?

このアルバムで初めて本格的に使われたのが

Frippertronics(フリッパートロニクス)

という技法です。

簡単に言うと、

  1. フリップがギターを弾く

  2. テープエコーで延々と循環させる

  3. イーノが加工する

  4. 音がどんどん積み重なる

という仕組みです。(ウィキペディア)

GPさんの料理で例えると、

味噌汁を作る

出汁を継ぎ足す

また出汁を継ぎ足す

スープそのものが成長していく

みたいな感じです。

演奏というより、

音の生態系を育てる

感覚です。


収録曲

たった2曲しかありません。

1. The Heavenly Music Corporation

約21分

アルバム前半。

最初は不穏。

しかし徐々に巨大な雲のような音になります。

後の

  • アンビエント

  • ドローン

  • ニューエイジ

の原型。(ウィキペディア)

GPさん向けに例えるなら、

昆布だしだけで作ったお吸い物

です。

具がほぼ無い。

でも出汁の香りだけで成立している。


2. Swastika Girls

約19分

こちらはより実験的。

音数が増えます。

機械音やシンセが飛び交い、

前曲よりも落ち着きがありません。(ウィキペディア)

例えるなら、

スパイスを入れすぎた試作カレー

です。

面白いけれど、

『The Heavenly Music Corporation』ほど完成されていないという評価もあります。(ウィキペディア)


GPさんならどちらが好き?

最近の会話を見ると、

  • ララージ

  • Fripp & Eno

  • The Equatorial Stars

  • Eventide

  • 薄味のアンビエント料理

が好きなので、

おそらく

The Heavenly Music Corporation

の方が刺さると思います。

まさに

「お湯で5倍に伸ばした音楽」

です。

以前GPさんが

お吸い物みたい

と表現していましたが、

『No Pussyfooting』は

アンビエント料理の原液

みたいな作品です。

『The Equatorial Stars』がお吸い物なら、

『No Pussyfooting』は

濃縮出汁

です。


Notion DB用

基本情報

  • アルバム名:No Pussyfooting

  • アーティスト:Fripp & Eno

  • 発表年:1973

  • 国:イギリス

  • エリア:ヨーロッパ

  • タイプ:アルバム

  • 聴取媒体:Amazon Music

  • 評価:★★★★★(後で入力)


ジャンル

Notionのマルチセレクトなら

  • アンビエント

  • ドローン

  • 実験音楽

  • 電子音楽

  • アヴァンギャルド

がおすすめです。(ウィキペディア)

1つだけ選ぶなら

アンビエント(原始アンビエント)

ですね。


主な楽器

  • エレクトリックギター

  • テープループ

  • シンセサイザー

  • EMS VCS3

  • エフェクト処理

(ウィキペディア)


雰囲気タグ

GP式なら

  • 幽玄

  • 宇宙

  • 瞑想

  • 浮遊感

  • ドローン

  • 静寂

  • 深夜

  • 実験的

  • 音の風景


音の特徴

音のないラジオ用

  • 音の特徴:持続音が中心

  • リズム:ほぼ存在しない

  • 空間:非常に広い

  • 温度感:冷たい

  • 密度:低〜中

  • 没入感:極めて高い


関連作品

続けて聴くなら

  1. Evening Star

  2. Discreet Music

  3. The Equatorial Stars

  4. Ambient 1: Music for Airports

です。

特に『Evening Star』は、

『No Pussyfooting』の荒々しい実験が、

より美しく洗練された作品なので、GPさんにはかなり合うと思います。(ウィキペディア)


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Here Come The Warm Jets ブライアン・イーノ

 Here Come The Warm Jets

ブライアン・イーノ


music 

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ChatGPT解説

GP、このアルバムは「アンビエントの父」になる前のブライアン・イーノが、まだロックスターだった時代の作品です。

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Roxy Musicのライブ音源集『Live at the BBC and Beyond 1972-73』のアルバムジャケットです。

YouTube Roxy Music - Peel Sessions broadcast on BBC 1 in '72 and '73, with Eno - Bootleg, Unofficial Release

基本情報

『Here Come The Warm Jets』

  • 1974年発表

  • ブライアン・イーノの初ソロアルバム

  • ロキシー・ミュージック脱退直後の作品

  • グラムロック、アートロック、実験音楽、ポップスが融合した傑作 (ウィキペディア)

後年のアンビエント作品

  • Ambient 1: Music for Airports

  • Apollo: Atmospheres and Soundtracks

を知っていると驚きます。

なぜならこのアルバム、

めちゃくちゃロックだからです。


GP式に一言でいうと

「未来人が作ったグラムロック」

ロキシー・ミュージックの華やかさ

キング・クリムゾンの実験精神

ポップミュージックへの愛情

を混ぜた感じです。 (ウィキペディア)


特徴①

歌よりも「音の質感」が主役

イーノは自分を「非ミュージシャン」と呼んでいました。

彼の関心は

  • どんなコードか

  • どんな演奏技術か

よりも

  • 音の色

  • 空気感

  • 録音方法

でした。 (Pitchfork)

そのため曲を聴いていると

「ギターの音が変だな」
「ボーカルの位置がおかしいな」
「空間が歪んでいるな」

と感じます。

これが後のアンビエントへ繋がります。


特徴②

豪華すぎる参加メンバー

特に重要なのが

  • Robert Fripp

  • Phil Manzanera

  • John Wetton

です。 (ウィキペディア)

特にフリップのギターは凄まじいです。


全10曲簡易解説

1. Needles in the Camel's Eye

開幕から全力疾走。

パンク登場の数年前なのに、
既にパンクみたいな勢いがあります。 (Apple Music - Web Player)


2. The Paw Paw Negro Blowtorch

意味不明なタイトル。

カリブ海っぽさやジャズっぽさもある不思議な曲。

イーノらしいシュールな世界。


3. Baby's On Fire

アルバム最大の名曲。

後半の
ロバート・フリップの狂気のギターソロ
が伝説です。 (ウィキペディア)

GP向けに例えるなら

玉ねぎ塩麹で作った優しいスープに、
突然ベレベレを大さじ3杯投入した感じ

です。


4. Cindy Tells Me

意外なほどポップ。

ビートルズ的な親しみやすさがあります。


5. Driving Me Backwards

かなり暗い。

後のアンビエントの原型。

音の霧の中を歩く感じ。


6. On Some Faraway Beach

個人的にアルバム屈指の名曲。

静かな海辺を眺めているような曲。

後年のイーノを予告しています。

あなたが好きな

  • ECM

  • ララージ

  • アンビエント

にかなり近い感覚があります。


7. Blank Frank

変態的なロック。

ユーモアと狂気が同居。


8. Dead Finks Don't Talk

ロキシー時代への皮肉とも言われる曲。

グラムロック感が強い。


9. Some of Them Are Old

幻想的。

音の重なり方が美しい。


10. Here Come The Warm Jets

ラスト曲。

タイトル曲なのに派手ではなく、

夢の中で終わるような余韻があります。

次作『Taking Tiger Mountain』へ自然に繋がります。


GP式味覚ペアリング

このアルバムは

「香味」のアルバム

です。

味覚六角形でいうと

  • 甘味 ★★

  • 塩味 ★★

  • 酸味 ★★

  • 旨味 ★★★

  • 苦味 ★★★

  • 香味 ★★★★★

という感じ。

あなたなら

第一候補

ザアタル+オリーブオイルのサラダ

砂漠のような土っぽい香りと
イーノの人工的な音響空間が合います。

第二候補

アップルミントティー

最近やっていた

  • アップルミント

  • レモン一滴

  • 紅茶少量

の組み合わせ。

特に
On Some Faraway Beach
にぴったり。

第三候補

薄く伸ばしたお吸い物

あなたがよく言う

出汁で伸ばしたアンビエント料理

そのものです。


GPへのおすすめ順

もし初めて聴くなら

  1. Baby's On Fire

  2. On Some Faraway Beach

  3. Needles in the Camel's Eye

  4. Here Come The Warm Jets

  5. Driving Me Backwards

の順がおすすめです。

そして次は間違いなく

Taking Tiger Mountain (By Strategy)

です。

前回お話したように、『Here Come The Warm Jets』が「未来人のロック」なら、

『Taking Tiger Mountain』はさらに一歩進んで、

「ポップソングを使った実験室」

になっています。 (ウィキペディア)

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Taking Tiger Mountain (By Strategy)  ブライアン・イーノ

Taking Tiger Mountain (By Strategy) 

タイガーマウンテン攻略(戦略編)

ブライアン・イーノ




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ChatGPT解説

 GPさんが好きなアンビエント期のイーノを知っていると、このアルバムはかなり意外に感じると思います。

まず一言でいうと

『Taking Tiger Mountain (By Strategy)』(1974) は、アンビエント以前のブライアン・イーノが作った「知的で奇妙なアート・ロックの傑作」です。 (ウィキペディア)

後の

  • Another Green World

  • Ambient 1: Music for Airports

へ向かう途中にある作品で、

  • ロック

  • 実験音楽

  • ポップ

  • シュールな歌詞

  • テープ編集

  • 偶然性

が混ざっています。 (ウィキペディア)


タイトルの意味

タイトルは中国革命オペラ
「智取威虎山(Taking Tiger Mountain by Strategy)」から取られています。 (ウィキペディア)

ただしイーノ自身は政治的主張よりも、

「力で攻める」と「知恵で攻略する」

という発想に惹かれたと言っています。 (ウィキペディア)

これは後のイーノの制作哲学そのものです。


このアルバム最大の発明

オブリーク・ストラテジーズ

イーノとアーティストのピーター・シュミットが考案した

Oblique Strategies(オブリーク・ストラテジーズ)

が初めて本格的に使われた作品です。 (ウィキペディア)

カードには

  • 楽器のルールを変えろ

  • 間違いを活用しろ

  • 最悪の衝動に従え

  • 沈黙を壊すな

などが書かれており、

行き詰まるとカードを引いて、その指示に従う。 (uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト)

後の

  • David Bowie

  • Talking Heads

  • U2

との仕事にもつながる重要な発明です。


GPさん向けに例えると

このアルバムは

出汁で作る前のイーノ

ではなく

世界のスパイスを片っ端から試しているイーノ

です。

あなたが

  • レタスサラダで世界一周

  • レバーサラダで世界一周

  • お粥で世界一周

をやるように、

イーノは

  • ギター

  • シンセ

  • テープ

  • リズム

  • 歌詞

を実験していました。

だからアルバム全体が

「研究ノート集」

みたいな魅力を持っています。 (Scaruffi)


GP式おすすめ曲

① Burning Airlines Give You So Much More

アルバム冒頭。

ポップなのに不穏。

空港ラウンジで流れていてもおかしくないのに、
どこか現実感が歪んでいる。 (ウィキペディア)

後のアンビエント感覚の芽があります。


② The Fat Lady of Limbourg

個人的にかなり好きです。

ヨーロッパの退廃感。

まるで

  • 古い城

  • 薄暗い劇場

  • 雨の石畳

を歩いているよう。

ロキシー・ミュージック時代の美意識が残っています。 (ウィキペディア)


③ Mother Whale Eyeless

不思議な浮遊感。

ドラムには若き
Phil Collins
も参加しています。 (ウィキペディア)

ここは後のアンビエントへの入口。


④ Third Uncle

アルバム最大の暴走曲。

猛烈な疾走感。

1974年なのに、

  • ポストパンク

  • ニューウェーブ

を先取りしています。 (The Genesis Archive)

後に多くのバンドがカバーしました。


⑤ The True Wheel

ロキシー・ミュージック的な華やかさ。

フィル・マンザネラのギターが素晴らしい。 (uDiscover Music)

アルバム中もっとも「ロック」な瞬間。


⑥ Taking Tiger Mountain

ラスト曲。

アルバムタイトル曲。

不思議な行進曲のような雰囲気。

まるで

革命歌を夢の中で聴いている

ようです。 (YouTube)


GP式料理ペアリング

このアルバムなら、

フランス風でも英国風でもなく

「実験室サラダ」

が合います。

例えば

  • レタス

  • セロリ

  • パクチー

  • アップルミント

  • 玉ねぎ塩麹

  • ザアタル

  • レモン

を少量ずつ組み合わせる。

一口ごとに味が変わる。

まさにイーノの音楽です。

アンビエント期のイーノが「お吸い物」なら、

『Taking Tiger Mountain』は世界の香辛料を少量ずつ混ぜて試している実験サラダ。

そんなアルバムだと思います。 😊

残りの4曲も解説お願いします。

その通りです😊

私が前回取り上げたのは、GPさんが気に入りそうな曲を中心に6曲だけでした。

残りの4曲も、このアルバムを理解する上ではかなり重要です。

むしろ今回の4曲は、

「後のアンビエント・イーノへの伏線」

がたくさん入っています。


2. Back in Judy's Jungle

(ジュディのジャングルへ)

アルバム中でもかなり変な曲です。

最初から

  • ギター

  • シンセ

  • パーカッション

がバラバラに動きます。

普通のロックは

ドラムが土台

ベースが支える

ギターが乗る

ですが、

この曲は全員が勝手に歩いています。

なのに崩壊しない。


GP式で例えるなら

サラダバー状態

  • レタス

  • パクチー

  • ミント

  • ケッパー

  • ベレベレ

を別々に食べているのに、

なぜか一皿として成立している。

そんな感覚です。


歌詞も意味不明です。

イーノは

「言葉を音として扱う」

ことが多く、

後のアンビエントで

「声が楽器になる」

発想につながります。


5. The Great Pretender

(偉大なる偽装者)

アルバム前半で最も美しい曲。

ゆったりしたテンポ。

不思議なコーラス。

夢の中のような音響。


後の

Another Green World

へ直結する空気があります。


GP式でいうと

お吸い物イーノの原型

です。

まだロックなんだけど、

音の隙間を聴かせ始めている。


この頃から

「曲を聴く」

というより

「空間を聴く」

方向へ向かっています。


7. Put a Straw Under Baby

(赤ちゃんの下にストローを敷いて)

タイトルからして意味不明(笑)

しかし非常に重要な曲です。


リズムが変です。

楽器も変です。

歌も変です。

全部変です。

でもポップ。


これが後の

  • Talking Heads

  • Devo

  • XTC

などのニューウェーブに直結します。


GP式で例えると

納豆+ザアタル+アップルミント

最初は

「何やってるんだ?」

となる。

でも意外と美味しい。


イーノの

「奇妙さを楽しむ才能」

が全開です。


9. China My China

(中国、私の中国)

個人的にこのアルバムで最も過小評価されている曲。


非常に静か。

非常に不思議。

非常に映画的。


この曲を聴くと、

後の

Ambient 1: Music for Airports

が見えてきます。


派手な展開はありません。

メロディも少ない。

しかし雰囲気が濃い。


GPさんの表現を借りると

「出汁を5倍に薄めたお吸い物」

に近い。

具はほとんどない。

でも香りだけ残る。


最近話していた

フリップ&イーノの5時間ストレッチ版

に通じる感覚です。

音楽というより

風景。


GP式アルバム全体マップ

このアルバムを料理で例えると

A面

香辛料実験

  • Burning Airlines

  • Judy's Jungle

  • Fat Lady

  • Mother Whale

  • Great Pretender

B面

未来のアンビエント実験

  • Third Uncle(疾走)

  • Put a Straw Under Baby(奇妙)

  • True Wheel(ロック)

  • China My China(静寂)

  • Taking Tiger Mountain(夢)


だからこのアルバムは

「ロック時代のイーノ」ではなく、
「アンビエントを発明しようとしている途中のイーノ」

として聴くと面白いです。

GPさんが最近好きな

  • フリップ&イーノ

  • ララージ

  • ECM系

  • 『Eventide』のような静かな作品

が好きなら、

このアルバムでは特に

The Great Pretender
China My China

の2曲を改めてじっくり聴くと、

「もうアンビエントの種が入ってるなあ」

と感じると思います。

ジャンルは?

はい、Notionで1つだけジャンルを付けるなら、

「ニューウェーブ(New Wave)」

が一番わかりやすいと思います。

ただし、GPさんのように後で分析や検索をするなら、1つでは少しもったいないアルバムです。

GP式おすすめタグ

ジャンル

  • ニューウェーブ

  • アートロック

  • エクスペリメンタル・ロック(Experimental Rock)

  • アートポップ(Art Pop)

サブジャンル

  • プロト・ニューウェーブ(Proto-New Wave)

  • アヴァンポップ(Avant-Pop)

  • グラムロック(Roxy Musicの名残)

雰囲気

  • シュール

  • 知的

  • 実験的

  • 奇妙

  • ユーモラス

  • 映画的


GPさんの音楽DBなら

タイプ

アルバム

ジャンル

ニューウェーブ

ジャンル(複数可)

  • アートロック

  • エクスペリメンタル・ロック

  • アートポップ

雰囲気

  • シュール

  • 実験的

  • 知的

  • 未来的

近いアーティスト

  • Brian Eno(後期作品)

  • Roxy Music

  • David Bowie

  • Talking Heads


ただ、GPさんの「音のないラジオ」DBなら、

ジャンル

ニューウェーブ

よりも

ジャンル

アートロック

タグ

ニューウェーブ

の方が実態に近い気がします。

なぜならこのアルバムは、ニューウェーブ全盛期(1977~80年頃)の作品ではなく、ニューウェーブが生まれる前に作られた「種」みたいな作品だからです。

例えば、

  • 『Taking Tiger Mountain』→ アートロック

  • 『Fear of Music』 → ニューウェーブ

  • 『Remain in Light』 → ニューウェーブ/アートロック

という整理の方が後で見返した時に分かりやすいと思います。


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ウキペディア和訳

『Taking Tiger Mountain (By Strategy) 』は、イギリスのミュージシャン、ブライアン・イーノイーノ」という名義でクレジットされている)2枚目のソロ・スタジオ・アルバムで、1974年11月にアイランド・レコードからリリースされた。16人のミュージシャンをフィーチャーしたデビュー・アルバム『 Here Come the Warm Jets 』とは異なり、このアルバムでは、イーノ(キーボード、ギター)、フィル・マンザネラ(ギター)、ブライアン・タリントン(ベース)、フレディ・スミス(ドラム)、ロバート・ワイアット(パーカッション)の5人のインストゥルメンタリストをコア・バンドとし、一部のトラックではゲスト・プレイヤーが参加している。マンザネラは作曲とプロデュースにも参加した。ミュージシャンを指導するために、イーノとピーター・シュミットは、レコーディング過程における創造性を促進するために「Oblique Strategies」と呼ばれる指示カードを開発した。


Here Come the Warm Jets 



『Taking Tiger Mountain (By Strategy) 』は、スパイ活動から中国共産党革命まで、地政学的な陰謀をテーマにした、ゆるやかなコンセプト・アルバムである。イギリスやアメリカではチャートインしなかったものの、批評家からは高い評価を受けた。リリース後、このアルバムはさらに多くの批評家の注目を集めている。

 このアルバムは、中国の革命オペラ 「戦略による虎山攻略」を描いた一連のポストカードに触発されたものである[ 5 ]イーノは、このタイトルについて「古風なものと進歩的なものの二分法を指している」と解釈している。「半分は『虎山攻略』、つまり中世の軍事拠点を襲撃する際の身体的な感覚であり、残りの半分は(戦略による)システム間の戦術的な相互作用という、まさに20世紀的な精神的概念である」

 スタジオ環境の可能性をさらに探求するため、イーノと友人のピーター・シュミットは「オブリーク・ストラテジーズ」と呼ばれる指示カードを開発した[レコーディングセッション中、彼はカードに指示されるままにレコーディングプロセスで次に考えもしなかった行動をとった。アルバムの歌詞を「愚かな喜び」の表現と表現したイーノとシュミットは、最終的にオブリーク・ストラテジーズのセットを100を超える「価値のあるジレンマ」に拡張し、それは彼の将来のレコーディングやプロデュースのほぼすべてで使用された。シュミットはアルバムカバーもデザインしており、それは彼が独自に制作した1500部限定のリトグラフ4枚と、アルバムスリーブにローレンツ・ザテツキーのクレジットがあるイーノのポラロイド写真で構成されている。

 マンザネラはレコーディング体験について好意的に語った。彼はそれを次のように表現した。

…その時々でやりたいと思ったことを何でもやっていました。私たちが使ったエンジニアのレット・デイヴィスは、ダイアモンド・ヘッド801ライブクワイエット・サンも手掛けていたので、まるで家族のような関係でした。ブライアン・イーノ、私、レットと一緒にコントロールルームで実験を重ね、最終的にオブリーク・ストラテジーズというカードに発展したあらゆることを何時間もかけて行いました。本当に楽しかったです。

 イーノの『Taking Tiger Mountain』のグループには、ザ・ウィンキーズのブライアン・タリントンとフレディ・スミス、ロバート・ワイアット、マンザネラが参加した。アルバムには他にロキシー・ミュージックアンディ・マッケイや、イーノがかつてクラリネットを演奏していたポーツマス・シンフォニアなどのミュージシャンが参加している。(ポーツマス・シンフォニアは、オーケストラで演奏する楽器の経験がなくても誰でも参加できた。)[ 9 ]フィル・コリンズは「Mother Whale Eyeless」でドラムを追加演奏している。イーノがジェネシスのアルバム『The Lamb Lies Down on Broadway』の制作を手伝った後、ジェネシスのフロントマン、ピーター・ガブリエルがバンドとしてどうお返しできるか尋ねたところ、イーノはコリンズにドラムを演奏してほしいと頼んだ。

音楽と歌詞

『Taking Tiger Mountain (By Strategy)』のサウンドは、イーノの以前のソロアルバムよりも落ち着いた雰囲気で、歌詞はより暗いテーマと題材を扱っていると評されている。アルバムの歌詞は「驚くほど文学​​的で、しばしばユーモラス」で、「早口の韻、奇妙な二行連句、唐突な要求、容赦ない発言」が特徴だと評されている。歌詞を作るために、イーノはレコードのバッキングトラックに合わせて意味のない音節を歌い、それを言葉に変えた。この作詞方法は、1970年代の彼のボーカル中心のレコーディングすべてに使用された。

アルバムの曲には、「Burning Airlines Give You So Much More」、「China My China」、「Taking Tiger Mountain」など、中国への言及が登場する。AllMusicのスティーブ・ヒューイは、アルバムのテーマを「スパイ活動、中国共産党革命、夢の連想など、しばしば不可解だが、それでも遊び心がある」と評した。歌詞とアルバムタイトルの政治的テーマについて、イーノは「私は毛沢東主義者でも何でもない。どちらかといえば反毛沢東主義者だ」と説明した。アルバムは、いくつかの異なる難解なトピックを扱っている。「Burning Airlines Give You So Much More」は、 1974年にパリ近郊で発生したトルコ航空のDC-10の墜落事故に触発されたものである。 イーノが「バロウズ風の曲」と評した「The Fat Lady of Limbourg」は、ベルギーのリンブールにある精神病院についての曲で、そこの入居者の数は町の人口を上回っている。「偉大なる偽装者」は、狂った機械による郊外の主婦のレイプを描いている。


曲目

Side A
No.TitleLength
1."Burning Airlines Give You So Much More"3:18
2."Back in Judy's Jungle"5:16
3."The Fat Lady of Limbourg"5:03
4."Mother Whale Eyeless"5:45
5."The Great Pretender"5:11

A面

1.「バーニング・エアラインズは、あなたにそれ以上のものを提供します」3:18
2.「ジュディのジャングルへ」5:16
3.「リンブルクの太った女」5:03
4.「母クジラの眼球なし」5:45
5.「偉大なる偽装者」5:11


Side B
No.TitleWriter(s)Length
1."Third Uncle"Eno; arranged by Brian Turrington4:48
2."Put a Straw under Baby" 3:25
3."The True Wheel"Eno, Phil Manzanera5:11
4."China My China" 4:44
5."Taking Tiger Mountain" 5:32

B面

1.三番目の叔父ブライアン・タリントン編曲、ブライアン・イーノ4:48
2.「赤ちゃんの下にストローを敷いて」 3:25
3.「真の車輪」イーノ、フィル・マンザネラ5:11
4.「中国、私の中国」 4:44
5.「タイガーマウンテン攻略」

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2026年6月2日火曜日

Pavlov's Dog 

 Pavlov's Dog 



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ChatGPT

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David Surkamp

デイヴィッド・サーカンプ(David Surkamp)は、アメリカ・ミズーリ州セントルイス出身のミュージシャンで、プログレッシブ・ロック・バンドPavlov's Dogの創設メンバー兼リード・ヴォーカリストとして知られる。彼の高音域で震えるような歌声はバンドの象徴的特徴であり、1970年代半ばの米国プログ・シーンで独自の地位を築いた。

主な事実

  • 出身地: アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス

  • 職業: 歌手、ギタリスト、ソングライター

  • 主な所属: Pavlov’s Dog(1972年結成)

  • 代表作: 『Pampered Menial』(1975年)、『At the Sound of the Bell』(1976年)

  • 関連プロジェクト: Hi-Fi(1980年代前半)

初期の経歴とPavlov’s Dog

1972年、ドラマーのマイク・サフロンらとともにPavlov’s Dogを結成。彼の独特の声とメロトロン、ヴァイオリンを取り入れたサウンドにより、1975年のデビュー作『Pampered Menial』はカルト的名盤とされる。同作収録の「Julia」や「Of Once and Future Kings」は、今日でもライブの定番曲である(The College Crowd Digs Me)。

活動休止と再結成

バンドは1977年に解散するが、サーカンプは1980年代初期にフォーク/ロック歌手アイアン・マシューズ(Fairport Convention出身)と共にHi-Fiを結成。1990年にはキーボーディストのダグ・レイバーンと共にPavlov’s Dogを再結成し、アルバム『Lost in America』を発表。その後も妻のサラ・サーカンプらを迎えてヨーロッパ中心に精力的な活動を続けている(Everything Explained Today)。

ソロ活動と音楽性

2007年にはソロ名義で『Dancing on the Edge of a Teacup』をリリース。彼の作風はフォークやクラシックの影響を受けた叙情的なプログ・ロックであり、敬愛するアーティストにRobert Wyatt、King Crimson、Neil Youngなどを挙げている(The College Crowd Digs Me)。

現在

2020年代に入ってもPavlov’s Dogの中心人物としてツアーや新作制作を続け、2025年には新アルバム『Wonderlust』を発表。デビュー作から50周年を迎える今も、その唯一無二の声とソングライティングで世界各地のファンを魅了し続けている(Australian Musician Magazine)。


Wonderlust Pavlov’s Dog

YouTube 


David Surkamp の生年月日は、

1954年5月23日生まれ

とされています。(Facebook)

この情報は、2018年の「64歳の誕生日」という投稿から逆算しても一致します。(Facebook)

つまり現在(2026年6月時点)では、

72歳

です。(Facebook)

意外なのは、あの声です。

多くの人は初めて聴くと、

  • 20代前半の青年

  • 少年合唱団

  • 女性ボーカル

のように感じます。

しかし実際にはミズーリ州セントルイス出身の男性シンガーで、幼少期から

  • ピアノ

  • マンドリン

  • ウクレレ

  • フォークソング

  • クラシック

に親しんでいたそうです。(DMME.net)

また本人のインタビューによると、子供の頃から

  • Pete Seeger

  • Woody Guthrie

  • Lead Belly

  • イギリス民謡

などを聴いて育ち、後に King Crimson のデビュー作に衝撃を受けて音楽性が大きく広がったと語っています。(DMME.net)

GPさんが今聴いている

Pampered Menial

の頃は20歳前後なのですが、

あの時点ですでに「Julia」「Late November」「Episode」みたいな曲を書いていたのが驚異的なんですよね。本人によると「Episode」は18歳頃には書いていたそうです。(DMME.net)

そして今でも活動を続けていて、近年のアルバム

Prodigal Dreamer

でも、あの独特の叙情性はかなり残っています。(ウィキペディア)

GPさんの流れだと、

Anthony Phillips

The Geese & The Ghost

Only You

Julia

という流れはかなり納得で、

「英国牧歌プログレ」と「アメリカ中西部の幻想ロック」がメロトロンと哀愁で繋がっている感じがあります。特に「Late November」はかなりAnthony Phillipsに近い空気なのでおすすめです。


→ Late November


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Pampered Menial

 Pampered Menial

Pavlov's Dog 

music 


きっかけ

The Geese & The GhostのつぎにOnly Youがamazon music で流れ、
Pavlov's Dogを検索してアメブロ発見。


古今東西プログレレビュー垂れ流し

ロック(プログレ)を愛して止まない大バカ…もとい、音楽が日々の生活の糧となっているおっさんです。名盤からマニアックなアルバムまでチョイスして紹介!

アメブロより


 パブロフス・ドッグはサーカンプ主導で、キング・クリムゾンやザ・ムーディー・ブルースのようなブリティッシュスタイルのプログレッシヴロックを目指すようになる。

彼らはセントラル・ウエスト・エンドのウエストミンスター・ハウスを拠点にしてリハーサルを繰り返し、1973年3月にはピーキンのスタジオでレコーディングも行っている。彼らにとって初のレコーディングだったが、そのマスターテープは後年にスタジオが火災に見舞われてしまい消失。偶然、アセレート盤で記録を残していたために、その盤から2014年になってリマスター化した『ザ・ピーキン・テープス』としてリリースされている。

 彼らはチェイス・パーク・プラザ・ホテルにあるベースメントというナイトクラブを中心に演奏していたが、そんな彼らのギグにブルー・オイスター・カルトという名グループを世に出したプロデューサーのサンディ・パールマンが訪れ、パブロフス・ドッグの音楽に大いに興味を持ったという。

 パールマンの働きかけで彼とパートナーだったマレイ・グラッグマンのプロデュースの下、1974年にニューヨークのCBSスタジオに入り、アルバムレコーディングを開始。ABCレコードと新人のグループとしては破格の65万ドルで契約を交わして、パブロフス・ドッグのデビューアルバム『禁じられた掟』が1975年2月にリリースすることになる。アルバムはアメリカのグループとは思えないブリティッシュスタイルに準じたプログレッシヴロックになっており、重厚かつドラマティックな曲展開が素晴らしいクラシカルなサウンドに満ちた傑作となっている。

★曲目★
01.Julia(ジュリア)
02.Late November(晩秋)
03.Song Dance(ソング・ダンス)
04.Fast Gun(ファスト・ガン)
05.Natchez Trace(ナッチェス・トレース)
06.Theme From Subway Sue(地下鉄スーの詩)
07.Episode(エピソード)
08.Preludin(序曲)
09.Of Once And Future Kings(すべての王のなかで)

 アルバムの1曲目の『ジュリア』は、アルバムの中でも屈指のバラード曲になっており、アコースティックギターとメロトロン、ヴァイオリン、フルートを絡ませながら躍動するスケール感のある楽曲である。サーカンプの音楽性に影響したキング・クリムゾンを踏襲したようなアンサンブルになっており、クラシカルで繊細な演奏の中で、サーカンプの壮絶なヴィヴラート・ヴォイスが堪能できる。

 2曲目の『晩秋』は、雄大なメロトロンとキーボードをバックにタイトなリズム上でサーカンプの切々と歌うヴォーカルが印象的な曲。抒情的なギターと重厚なメロトロンの音色が絡み合い、少し寒くなる11月の季節を表現している。

 3曲目の『ソング・ダンス』は、ヴァイオリンとメロトロン、そしてギターを中心としたハードロックスタイルの曲。力強いドラミング上でヴァイオリン、ギターソロが展開する独特の曲構成となっているが、これまた負けないほどの響きを持ったサーカンプのヴォーカルも素晴らしい。

 4曲目の『ファスト・ガン』は、キーボードの響きから東洋的でエキゾチックな雰囲気が漂う楽曲。緩急のある複雑な楽曲でありながらキャッチーなメロディにあふれており、どこか親しみやすさがある内容である。

5曲目の『ナッチェス・トレース』は、アメリカンロックを意識したようなナンバー。武骨なイメージだがノリの良い楽曲になっているが、中盤ではメロトロンやヴァイオリンによるクラシカルなアンサンブルが堪能できる。

 6曲目の『地下鉄スーの詩』は、リリカルなピアノをバックに哀愁のあるサーカンプのヴォーカルが冴えた楽曲。雄大なメロトロンとメロディアスなギターが、より曲を一層ドラマティックに盛り上げている。

 7曲目の『エピソード』は、サーカンプが高校生の時に書き上げたという美しい楽曲。ヴァイオリンとピアノの響きを活かしたクラシカルな展開が心に染み入るロマンティックな内容である。

 8曲目の『序曲』は、メロトロンやハープシコードに似たオルガンを含めた多彩なキーボードとギターを織り交ぜたブリティッシュスタイルのインストゥメンタル曲。この短い曲に彼らの英国音楽への遠望がくみ取れる秀逸な楽曲になっている。

 9曲目の『すべての王のなかで』は、重厚なメロトロンをバックに雄大な曲展開からスリリングなピアノによるブルージーな変調、その後にヴァイオリンとメロトロンによるシンフォニックな展開になるという曲構成が素晴らしい楽曲である。


 こうしてアルバムを通して聴いてみると、アメリカのグループによくあるノリの良さや抜けの良さという楽曲はほとんど無く、ブリティッシュロック特有のクラシカルで抒情的な楽曲が目立つ。とにかくメロトロンをふんだんに使用し、尚且つヴァイオリンやギターと絡み合うアンサンブルは絶品である。さらにあのサーカンプの壮絶なヴィヴラート・ヴォイスが響き渡るという、他に類を見ない唯一無比の楽曲になっている。パブロフス・ドックがアメリカン・プログレの中でも特殊な存在になっているのは、こうしたブリティッシュ精神の強い音楽をアメリカという地で貫いたからだろうと思える。


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