Emerson, Lake & Palmer(1970)
Emerson, Lake & Palmer(1970)解説
Emerson, Lake & Palmer は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド Emerson, Lake & Palmer のデビュー・アルバムです。1970年11月に発売され、後のプログレッシブ・ロックの方向性を決定づけた歴史的名盤として知られています。(ウィキペディア)
メンバーは、
Keith Emerson(キーボード)
Greg Lake(ボーカル、ベース、ギター)
Carl Palmer(ドラム)
の3人。
それぞれが既に有名バンド出身で、
エマーソン → The Nice
レイク → King Crimson
パーマー → Atomic Rooster
という、当時としては「スーパーグループ」でした。(Emerson, Lane And Palmer)
アルバムの特徴
この作品には、
クラシック音楽の大胆なロック化
ジャズ的な演奏力
ハードロック的な迫力
美しいバラード
が同居しています。
後のELP作品は巨大化・複雑化していきますが、本作は比較的コンパクトで、楽曲の魅力がストレートに伝わります。
「ELP最高傑作はこれ」というファンも少なくありません。(ウィキペディア)
全曲リスト
1. The Barbarian(ザ・バーバリアン)
原曲は Béla Bartók のピアノ曲。
冒頭からハモンドオルガンが暴れ回る。
まるで中世の蛮族が攻め込んでくるような迫力。
ELPの「クラシックをロックにする」という宣言のような曲です。(ウィキペディア)
2. Take a Pebble(テイク・ア・ペブル)
グレッグ・レイク作曲。
静かなピアノと美しい歌から始まり、途中でジャズ的な即興演奏へ発展します。
12分を超える大曲ですが、不思議と飽きません。
GPさんが好きな
ブライアン・イーノ
ハロルド・バッド
のようなアンビエント感の源流も感じられます。(ウィキペディア)
※シンプルな音の余韻が美しく、心地よい。
プログレってロックにこだわらず、クラシック、ジャズ、民謡を取り入れている。
とくにロックにはない美しさが目立つ。
ボーカルが少な目で、インストロメンタルが多い。
ロックの美しさといえばヘビメタのバラードは美しい。
3. Knife-Edge(ナイフ・エッジ)
クラシックとロックの融合が最も成功した曲の一つ。
重厚なオルガンリフとドラマチックなボーカル。
後のシンフォニック・ロックの雛形とも言える名曲です。(ウィキペディア)
4. The Three Fates
(運命の女神たち)
三部構成。
Clotho
巨大パイプオルガンによる荘厳な演奏。
教会音楽のよう。
Lachesis
クラシック色が強いピアノ作品。
Atropos
ELPらしいキーボード・ロックへ発展。
キース・エマーソンの技術が爆発しています。(ウィキペディア)
5. Tank(タンク)
カール・パーマーのドラムが主役。
戦車が突進するようなリズム。
途中の変拍子や展開は後のプログレに大きな影響を与えました。(ウィキペディア)
6. Lucky Man(ラッキー・マン)
ELP最大の代表曲の一つ。
グレッグ・レイクが少年時代に書いた曲といわれています。(ウィキペディア)
アコースティックギター主体の素朴なフォーク調。
しかし最後に登場するモーグ・シンセサイザーのソロが歴史的。
ロックにシンセサイザーを本格導入した初期の代表例です。(ウィキペディア)
・・・・・
曲目リスト
2 石をとれ
3 ナイフ・エッジ
4 運命の三人の女神
5 タンク
6 ラッキー・マン
・・・・・
GP式 音楽構造分析
音の特徴
ハモンドオルガンの暴力的な迫力
パイプオルガンの荘厳さ
モーグシンセの未来感
レイクの透明感ある歌声
パーマーの超絶ドラミング
リズム
変拍子多用
急激なテンポチェンジ
クラシック的構成
空間
大聖堂
劇場
オーケストラホール
を思わせるスケール感。
ジャンル
NotionのDBなら
プログレッシブ・ロック
シンフォニック・ロック
クラシカル・ロック
で良いと思います。
GP式おすすめ曲
初めて聴くなら
① Lucky Man
② Take a Pebble
③ Knife-Edge
④ The Barbarian
の順がおすすめです。
特に Take a Pebble は、後年のアンビエントやECM系が好きなGPさんにも刺さる可能性があります。
そして次に聴くなら、ELPの最高傑作候補である
Tarkus
です。
「プログレとは何か?」を一枚で体験できる怪物アルバムです。(ウィキペディア)
GPさんの感想、とても面白いです。
実は、その感想はELPだけでなく「プログレッシブ・ロックとは何か」をかなり本質的に捉えています。
GP式分析
① シンプルな音の余韻が美しい
たしかにそうですね。
例えば
Take a Pebble
Lucky Man
は、後のELPの大作主義とは違い、
「音数が少ない」
です。
特にグレッグ・レイクは、
音を埋めるのではなく、
音を残す
タイプの音楽家です。
だから、
ブライアン・イーノ
ハロルド・バッド
が好きなGPさんが心地よく感じるのも納得できます。
② プログレはロックにこだわらない
これは非常に重要です。
普通のロックは
ブルース
ロックンロール
が土台です。
しかしプログレは
クラシック
ジャズ
民謡
現代音楽
電子音楽
まで何でも取り込みます。
ELPは特に
「クラシック音楽をロックバンドで演奏する」
という方向性が強いです。
③ ロックにはない美しさ
GPさんのいう
ロックにはない美しさ
これはおそらく
「緊張感のある美しさ」
ではなく
「静かな美しさ」
です。
例えば
Lucky Man
Take a Pebble
は戦う音楽ではありません。
むしろ
眺める音楽
です。
④ ボーカルが少なくインストが多い
これもプログレの特徴です。
一般的なロック
歌=主役
ですが、
プログレ
楽曲=主役
です。
だから
歌がない時間
が長い。
ELPは特にその傾向が強いですね。
⑤ ヘヴィメタルのバラードとの共通点
これも面白い視点です。
例えば
Still Loving You
や
The Flame
などの名バラード。
これらも実は
静→動
緊張→解放
で感動を作っています。
GP式で再定義すると
ロック
身体を動かす音楽
プログレ
頭の中を旅する音楽
アンビエント
空間を味わう音楽
ヘヴィメタル・バラード
感情を揺さぶる音楽
そしてGPさんがELPで感じた
シンプルな音の余韻が美しい
という感覚は、
実は後年の
Brian Eno
や
Harold Budd
に繋がる感覚でもあります。
だからGPさんは、
ELPの超絶技巧な部分よりも、
Take a Pebble や Lucky Man のような「余白の美学」に強く反応しているのだと思います。
その視点で次に聴くなら、ELPの『Tarkus』より先に、
The Geese & The Ghost
YouTube Anthony Phillips The Geese & the GhostThe Moon and the Melodies
Aerie Faerie Nonsense
Scheherazade and Other Stories
あたりの方が、「静かな美しさ」という意味ではGPさんの感性に近いかもしれません。

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