2025年2月12日水曜日

ザ・テンプテーションズ The Temptations

 ザ・テンプテーションズ The Temptations


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 テンプテーションズ(The Temptations)は、アメリカのソウル・コーラス・グループである。1960年代に「マイ・ガール」等のヒット曲を出した、モータウンを代表するグループの一つ。1989年にロックの殿堂入りを果たした。


 テンプテーションズは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第68位にランクインしている。リード・ヴォーカルのデヴィッド・ラフィンは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第65位にランクインしている。

略歴

 結成当初、グループはキャバリアーズプライムズを名乗っている。プライムズ当時でも、地元デトロイトでは、その綿密なパフォーマンスが評判になっていた。 1961年にモータウンからデビュー。当時のメンバーはオーティス・ウィリアムス(Otis Williams)、メルヴィン・フランクリン(Melvin Franklin)、エディ・ケンドリックス(Eddie Kendricks)、ポール・ウィリアムズ(英語版)(Paul Williams)、エルブリッジ・ブライアント(Elbridge Bryant)の5人。しばらくはヒットに恵まれなかった。1964年、エルブリッジの後任としてデヴィッド・ラフィン(David Ruffin)が加入、いわゆる黄金時代となる。スモーキー・ロビンソンとロナルド・ホワイト(Ronald White)が作り、デヴィッドがリード・ヴォーカルを担当して同年リリースした「マイ・ガール」等が、翌1965年に全米チャート1位に輝いた。その後も「ゲット・レディ」「ドント・ルック・バック」などのヒット曲を量産した。 1968年にデヴィッドが脱退し、デニス・エドワーズ(Dennis Edwards)が加入。

アルバム『クラウド・ナイン(Cloud Nine)』(1969年)は、サイケ色を取り入れたサウンドと、社会派の歌詞を含む楽曲となった。


1971年には「はかない想い」が全米1位となる。 デビュー当時からのメンバーだったエディとポールが脱退するが、デーモン・ハリス(Damon Harris)とリチャード・ストリート(Richard Street)を加えた新体制で、1972年に「パパ・ワズ・ア・ローリン・ストーン(Papa Was a Rollin' Stone)」を全米1位に送り込む。なお、ポール・ウィリアムズは1973年に自殺してしまう。1970年代後半にアトランティックに移籍するが、1980年代にはモータウンに戻る。 1983年、デニス・エドワーズの後任としてアリ・オリー・ウッドソン(Ali Ollie Woodson、1951年9月12日- 2010年5月30日)がリード・シンガーに抜擢される。1984年発表のアルバム『トゥルーリー・フォー・ユー』から正式に参加し、ここに収録された「トリート・ハー・ライク・ア・レディー」を、共同作曲、共同プロデュースし、一躍注目される。1986年には、「レディー・ソウル」をソウル・チャートでヒットさせた。 1990年代には、デヴィッド・ラフィン、エディ・ケンドリックスが死去した。 その後もメンバー・チェンジを繰り返し、1995年には、デビュー当時からのメンバーはオーティスだけとなってしまうが、21世紀もテンプテーションズの名前は引き継がれている。 2013年の第55回グラミー賞で特別功労賞生涯業績賞を受けた。 2018年2月1日、デニス・エドワーズが死去。

 ベリー・ゴーディは自身の曲は全て白人、黒人共に等しく魅了することができると主張し、ゴーディが望む双方での成功を達成するためモータウンのアーティストを育てるのを助ける大規模な制作チームを雇った。モータウンの振付師チョリー・アトキンスは、ポール・ウィリアムズと共に、テンプテーションズがステージで披露する洗練されたダンス・ステップを考案した。最も有名な「テンプテーション・ウォーク」または「テンプテーション・ストラト」はフラミンゴス[注釈 1]やヴァイブレーションズの類似したステップから採用され、アトキンスやウィリアムズが特徴的なステップを完成させた。


 当時の他の類似したグループと同様、モータウンはアメリカレコード協会(RIAA)に加盟しておらず、独立して数千ものレコード店「マム&ポップ」や小さなラジオ局を通じて広く供給されていた。「1977年にモータウンがRIAAに加盟」するまで、テンプテーションズなどのモータウンのアーティストによるヒット・シングルはゴールドディスクおよびプラチナディスクに認定されなかった。


 1960年代および1970年代、トランプス、トラベラーズ、マンハッタンズ、シャイライツ、パーラメンツ、ドラマティックス、デルズ、スピナーズ、ソフトンズ、デルフォニックス、モータウン所属のミラクルズ、フォー・トップス、モニターズ、グラディス・ナイト&ピップス、オリジナルズ、アンディスピューテッド・トゥルースなど数多くのソウル・グループがテンプテーションズから歌唱法、振付などで多大な影響を受けた。


テンプテーションズの楽曲は、

リズム・アンド・ブルース歌手のオーティス・レディング("My Girl")、

ボビー・ウーマック("I Wish It Would Rain")、

ルーサー・ヴァンドロス("Since I Lost My Baby")から

白人ソウル・レゲエ・バンドのレア・アース("Get Ready")、

UB40("The Way You Do and The Things You Do")、

ローリング・ストーンズ("My Girl", "Ain't Too Proud to Beg", "Just My Imagination")、

ミック・ジャガーとレゲエ・アーティストピーター・トッシュのコラボ("Don't Look Back")まで、

多くのミュージシャンからカバーされている。

モータウンのファンク・ブラザーズは「"My Girl"」、「"Runnaway Child Running Wild"」、「"Papa Was a Rolling Stone"」をレコーディングした。ホール&オーツはデヴィッド・ラフィンおよびエディ・ケンドリックスとのライヴで「"My Girl"」、「"The Way You Do The Things You Do"」を演奏した。マーカス・ミラーは「"Papa Was a Rolling Stone"」をカバーした。イギリスのロック歌手ロッド・スチュワートは1971年に「"I'm Losing You"」をカバーし、1991年にシングル「"The Motown Song"」でテンプテーションズとコラボした。2017年、テンプテーションズとオーティス・ウィリアムズの当時の弟子とされたカイル・マックはマックのEP『Shaky Ground』に「"Treat Her Like a Lady"」のカバーを収録した他、2曲のテンプテーションズのカバーが収録された[4]。


2004年、『ローリング・ストーン』誌は最高のアーティスト100組の67位にテンプテーションズをランクインさせた[5]。2005年、ミシガン州のロックンロール殿堂に投票により殿堂入りした[6]。2013年、グラミー賞特別功労賞を受賞した。2013年8月17日、テンプテーションズはクリーヴランド州立大学卒業式でR&B音楽の殿堂に殿堂入りした。


2018年、テンプテーションズのストーリーに着想を得たジュークボックス・ミュージカル『エイント・トゥ・プラウド』が制作され、2019年3月にブロードウェイで開幕した。第73回トニー賞において11部門にノミネートされ、振付賞を受賞した。



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ザ・テンプテーションズ何を聴くべきか?

 検索結果

・ザ・テンプテーションズの20曲:偉大なモータウン・レジェンド uDiscovermusic

テンプテーションズのR&B 全米No.1ナンバーだけでも、プレイリストは15曲に達する。

・・The Way You Do The Things You Do 1964

・・My Girl

・・It’s Growing 

・・Get Ready

・・Since I Lost My Baby

・・Ain’t Too Proud To Beg

・・(I Know) I`m Losing You

・・I Wish It Would Rain(雨に願いを)

・・I Could Never Love Another (After Loving You)(君を愛しているから)

・・Cloud Nine



・・I Can`t Get Next To You(悲しいへだたり)

・・Psychedelic Shack

・・Ball Of Confusion

・・Just My Imagination (Running Away With Me)

・・Superstar (Remember How You Got Where You Are)

・・Take A Look Around

・・Papa Was A Rollin’ Stone

・・Shakey Ground

・・Standing On The Top

・・Treat Her Like A Lady










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・ヒット曲

代表的シングル

「マイ・ガール」 ("My Girl") - 1964年発表、グループにとって初の全米1位を獲得。リード・ヴォーカルはデヴィッド・ラフィン。オーティス・レディング、ローリング・ストーンズ、ママス&パパスがカヴァー。1991年、映画『マイ・ガール』の主題歌になり、リバイバル・ヒットした。

「ゲット・レディ」 ("Get Ready") - スモーキー・ロビンソン作曲、エディ・ケンドリックス、リード・ヴォーカル

「ドント・ルック・バック」 ("Don't Look Back") - スモーキー・ロビンソン作曲、ポール・ウィリアムズ、リード・ヴォーカル

「シンス・アイ・ロスト・マイ・ベイビー」 ("Since I Lost My Baby") - :スモーキー・ロビンソン作曲、デヴィッド・ラフィン、リード・ヴォーカル

「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」 ("Ain't Too Proud to Beg") - 1966年発表、全米13位。リード・ヴォーカルはデヴィッド・ラフィン。ローリング・ストーンズがカヴァーした。1985年にホール&オーツがアポロ・シアターでのライブで「マイ・ガール」などとともにテンプテーションズのデヴィッド、エディと共演し、ライブアルバムもリリースした。

「アイム・ルージング・ユー」 ("(I Know) I'm Losing You") - 1966年発表、全米8位。リード・ヴォーカルはデヴィッド・ラフィン。

「雨に願いを」 ("I Wish It Would Rain") - 1967年発表、全米4位。リード・ヴォーカルはデヴィッド・ラフィン。ボビー・ウーマックがカヴァー。

「クラウド・ナイン」 ("Cloud Nine") - 1968年発表、全米6位。リード・ヴォーカルはデニス・エドワーズ、ポール・ウィリアムズ、エディ・ケンドリックス、オーティス・ウィリアムス、メルヴィン・フランクリンの4名。映画『永遠のモータウン』では、ファンク・ブラザーズとミシェル・ンデゲオチェロが、この曲を共演。

「ボール・オブ・コンフュージョン」 ("Ball of Confusion (That's What the World Is Today)") - 1970年発表、全米3位。リード・ヴォーカルはデニス・エドワーズ、 エディ・ケンドリックス、ポール・ウィリアムズ、メルヴィン・フランクリンの5名。

「ジャスト・マイ・イマジネーション」 ("Just My Imagination (Running Away with Me)") - 1971年発表、全米1位。リード・ヴォーカルはエディ・ケンドリックスとポール・ウィリアムズ。日本タイトルは「はかない想い」である。ローリング・ストーンズがカヴァーしている。

「パパ・ワズ・ア・ローリン・ストーン」 ("Papa Was a Rollin' Stone") - 1972年発表、全米1位。リード・ヴォーカルはデニス・エドワーズ、リチャード・ストリート、デーモン・ハリス、メルヴィン・フランクリンの4名。マーカス・ミラー、ウォズ (ノット・ウォズ)がカヴァーした。

「マスターピース」 ("Masterpiece") - 1973年

「シェイキー・グラウンド」 ("Shakey Ground") - 1975年発表。Pファンクのエディ・ヘイゼルが参加したファンク・ナンバー。

「スタンディング・オン・ザ・トップ」 ("Standing on the Top") - 1981年。リック・ジェームズと共演。

「トリート・ハー・ライク・ア・レディー」 ("Treat Her Like a Lady") - 1984年。

「レディー・ソウル」 ("Lady Soul") - 1986年

「スペシャル」 ("Special") - 1989年


・アルバム

「ミート・ザ・テンプテーションズ」(1964)

「テンプテーションズ・シング・スモーキー」(1965)

「テンプティン・テンプテーションズ」(1965)

「ゲッティン・レディ」(1966)

「ウィズ・ア・ロット・オブ・ソウル」(1967)

「メロウ・ムード」(1967)

「雨に願いを」(1968)

「クラウド・ナイン」(1969)

「トゥゲザー」(1969)*ダイアナ・ロスとスプリームスとの共演

「パズル・ピープル」(1969)

「サイケデリック・シャック」(1970)

「スカイズ・ザ・リミット」(1971)

「ソリッド・ロック」(1972)

「オール・ディレクションズ」(1972)

「マスターピース」(1973)

「1990」(1973)

「ア・ソング・フォー・ユー」(1975)

「ハウス・パーティー」(1975)

「ウィングス・オブ・ラヴ」(1976)

「テンプテーションズ・ドゥ・ザ・テンプテーションズ」(1976)

「ヒア・トゥ・テンプト・ユー」(1977)

「ベア・バック」(1978)

バック・トゥ・フロント (テンプテーションズのアルバム) (2007)

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